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令和6年度


第48回健康講座を開催しました

令和7年2月18日(火)「第48回健康セミナー」をエステック情報ビル21階会議室Aにて開催いたしました。
『高血圧の謎に迫る~進化の視点から考える原因と治療~』と題し、日本医科大学付属病院 循環器内科 講師 太良修平先生にご講演いただきました。
講演では、高血圧とはどのような病気か、年齢別のリスクなど教えていただきました。今回のタイトルにもある進化の視点からみたお話では、約40億年という進化の過程で、生物が血圧を維持するための様々な仕組みを獲得してきたことが紹介されました。しかし、ここ数百年で人類の生活様式は激変し、これらの仕組みが今や高血圧の要因になっているということに驚きました。 私たちの祖先は、長い間、水や塩分を十分に得られない環境で生きてきました。そのため、わずかな塩分を効率的に摂取し、体内に蓄えるための仕組みを進化の過程で獲得してきました。しかし、現代社会は水や塩分が豊富に手に入るようになりました。このような環境の変化により、高血圧を引き起こす原因になっていることもわかりました。
また、高血圧の治療では、薬を使って血圧を下げることが一般的ですが、これらの薬は、進化の過程で祖先から受け継いだ塩分を蓄える仕組みを抑えるように作られていることがわかりました。 つまり、高血圧治療は、進化の過程で獲得した仕組みを逆手に取ることで行われているとのことです。
太良先生にわかりやすく解説いただき、人類の進化の視点から高血圧を見ることで、人類の歴史と深く関わりがあり進化の過程で獲得した仕組みが、現代社会では高血圧の原因になっているという興味深い事実を知ることができました。
終了後のアンケートでは、「高血圧が進化に関係あるとは思わなかったので楽しいお話でした、ありがとうございました」「新たな視点で血圧について知る機会を得ました」「しばらくぶりに良い話を聞くことができてありがたく思いました」など、多くの参加者から好評の声をいただきました。ご協力ありがとうございました。
次回も、みなさまへ生活習慣病に関する知識をお届けさせていただきたいと思います。今後とも三越厚生事業団の「健康セミナー・健康講座」をよろしくお願いいたします。
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