事業団の概要
当事業団の沿革、事業目的、事業内容のご紹介です。
ページ内目次
1.沿革
当事業団は、昭和22年4月に、戦後焼け野原であった新宿の地に「国民の保健衛生の再興と向上発展を念願して」株式会社三越(当時)の出捐により、『財団法人 三越診療所』として三越新宿支店の店内に産声をあげました。
「資力乏しき患者の診察及び治療の為の診療所の経営」「健康相談」「保健衛生思想の宣伝」を事業目的に掲げ、戦後復興期のなか一民間医療機関の枠を超えて、公衆衛生水準の向上、社会公共福祉の向上に取り組みました。
その後、昭和29年には百貨店から近隣の新宿二幸ビル内に、また昭和52年には新宿の星和ビル内に移転した後、現在の新宿エステック情報ビル内に医療施設を開設しました。昭和43年には『財団法人 三越厚生事業団』と改称し、社会ニーズの変化をとらまえ診療活動の他に研究及び研究助成活動や健康管理活動を強化し、健康と予防医学・社会に奉仕する姿勢をより鮮明にいたしました。
現在は、設立時の崇高な基本理念を引継ぎ、生活習慣病の予防、撲滅を目指した種々の事業を実施しており、平成23年4月には、東京都より私どもが取組む事業が公益であるとの「認定」を受け、『公益財団法人 三越厚生事業団』としての新たなスタートを切っています。
「資力乏しき患者の診察及び治療の為の診療所の経営」「健康相談」「保健衛生思想の宣伝」を事業目的に掲げ、戦後復興期のなか一民間医療機関の枠を超えて、公衆衛生水準の向上、社会公共福祉の向上に取り組みました。
その後、昭和29年には百貨店から近隣の新宿二幸ビル内に、また昭和52年には新宿の星和ビル内に移転した後、現在の新宿エステック情報ビル内に医療施設を開設しました。昭和43年には『財団法人 三越厚生事業団』と改称し、社会ニーズの変化をとらまえ診療活動の他に研究及び研究助成活動や健康管理活動を強化し、健康と予防医学・社会に奉仕する姿勢をより鮮明にいたしました。
現在は、設立時の崇高な基本理念を引継ぎ、生活習慣病の予防、撲滅を目指した種々の事業を実施しており、平成23年4月には、東京都より私どもが取組む事業が公益であるとの「認定」を受け、『公益財団法人 三越厚生事業団』としての新たなスタートを切っています。
2.事業目的
生活習慣病 その他重要な疾病予防に関する継続的健診、診療を通して蓄積した症例データの調査・研究、健康増進のための啓蒙、啓発普及並びに医学研究者への助成等の諸活動を行うことにより、保健衛生の向上に寄与し社会公共の福祉に貢献することを目的に、さまざまな事業活動を展開しています。
3.現在事業団が行っている主な事業
- 生活習慣病その他重要な疾病の病因・診断・治療及び予防に関する調査研究
- 生活習慣病その他重要な疾病の予防、早期発見のための各種健診並びに健康保持増進のための個別指導
- 生活習慣病その他重要な疾病の予防・診断・治療に関する啓蒙、啓発及び普及
- 生活習慣病その他重要な疾病の予防・診断・治療に関する研究助成並びに研究者への各種助成
- 生活習慣病その他疾病に関する診療
- その他、この法人の目的を達成するために必要な事業
4.事業内容
1. 生活習慣病等の疾病の病因・診断・治療及び予防に関する調査研究のための健診・診療事業
健診・診療事業は当事業団の事業活動のベースとなる事業であり、両事業の実施を通じて、生活習慣病の予防、撲滅を目的とする研究のためのさまざまな諸データを収集しています。健診では、東京都民、企業・団体の従業員、家庭の主婦ならびに社会福祉施設入居の高齢者等の集団健診を中心に年間約13,000名余の、また診療では、年間約26,000名余の受診者のデータを収集・蓄積しており生活習慣病等の予防、病因の解明等の研究の貴重な資料として活用されています。
特に当事業団では、健診と診療の連携が深く、生活習慣病健診を契機とした再検査、受療の比率が約3割と高いことが特徴となっており、健診での早期発見、加療を通じた薬物効果の判定や治験等を通して、健診から診療まで一貫してフォローすることが出来ることで、他所では出来ない新たな研究成果をあげています。
特に当事業団では、健診と診療の連携が深く、生活習慣病健診を契機とした再検査、受療の比率が約3割と高いことが特徴となっており、健診での早期発見、加療を通じた薬物効果の判定や治験等を通して、健診から診療まで一貫してフォローすることが出来ることで、他所では出来ない新たな研究成果をあげています。
2. 諸データの分析・研究の成果を活用した、生活習慣病に関する普及啓発事業
健診・診療等で蓄積した諸データの分析・研究を行い、学会での演題発表、医療関係者に対する外部講演会、東京都・新宿区医師会との連携による地域医療への貢献等の活動を通じて、最新の医療情報の提供、発信に積極的に取り組んでいます。
また、東京都民を対象に、生活習慣病に関する知識や研究成果、その他治療法の改善等、今日的テーマを取り上げた「健康セミナー」を当事業団医師ならびに著名な外部講師を招聘して開催しているほか、東京都内各地において、受講者参加型(相談型)の「健康講座」を開催しています。この健康セミナー、健康講座はそれぞれ平成12年度、15年度より継続して実施しており、生活習慣病予防のための中核事業として多くの皆様より好評を博しています。
また、東京都民を対象に、生活習慣病に関する知識や研究成果、その他治療法の改善等、今日的テーマを取り上げた「健康セミナー」を当事業団医師ならびに著名な外部講師を招聘して開催しているほか、東京都内各地において、受講者参加型(相談型)の「健康講座」を開催しています。この健康セミナー、健康講座はそれぞれ平成12年度、15年度より継続して実施しており、生活習慣病予防のための中核事業として多くの皆様より好評を博しています。
3. 諸データの分析・研究の成果を活用した健康相談、健康保持増進事業
日々の健診、診療から得られるさまざまな成果を活用した「相談事業」、「イベント事業」を展開しています。相談事業では、健診に関する電話相談サービスや健康相談、管理栄養士による栄養指導など、受診結果に基づく個別指導の強化へ向けたさまざまなプログラムの開発に取り組んでいます。
また、職域の健康保険組合や健診先企業との連携による「健診報告懇話会」の開催をはじめ、女子栄養大学の献立指導による「減塩等をテーマとした講演と試食等の体験イベント」などの健康な身体づくりのための実践活動により、生活習慣病の予防知識の向上、健康教育のための啓蒙、普及に努めています。
また、職域の健康保険組合や健診先企業との連携による「健診報告懇話会」の開催をはじめ、女子栄養大学の献立指導による「減塩等をテーマとした講演と試食等の体験イベント」などの健康な身体づくりのための実践活動により、生活習慣病の予防知識の向上、健康教育のための啓蒙、普及に努めています。
4. 生活習慣病の基礎的研究の発展を目的とする医学研究助成ならびに若手医学研究者に対する助成事業
医学の振興、生活習慣病の基礎的研究の向上を目的に毎年公募型の助成を行っています。本助成は、生活習慣病等の疾病の病因・診断・治療及び予防に関する先進的研究について助成する「医学研究助成」と医学研究者の人材育成を目的とした「海外留学渡航費助成」を大きな柱としており、医学研究助成は昭和48年度に、海外留学渡航費助成は平成12年度に創設され、今日まで多くの有益な研究や医学研究者を輩出しており、医学界の発展、水準向上に貢献しています。